レザークラフトで使う糸の種類
レザークラフトの手縫いで使う糸は、麻糸と化学繊維の2種類が主で、
通常使用する糸は、一般的には3種類あります。
手縫いで使う麻糸
麻糸でも大きく分けて「麻糸」と「ロウ引き麻糸」の2種類あります。
どちらも麻糸ですが、大きな違いがあります。
麻糸
麻糸で有名なものは「エスコード」です。レザークラフトのお店に行けば一度は見たことがあると思います。
この麻糸で手縫いしていく場合は、そのまま使うのではなく、縫う前にワックス付けします。
ロウ引き麻糸
麻糸にあらかじめワックスを付けられた糸が『ロウ付き麻糸』と言います。
どちらも麻糸ですが、大きな違いは、ロウが付いているか付いていないかということです。
ポリエステル ナイロン糸
ポリエステル・ナイロン系の糸は種類も色も多く販売されています。
レザークラフト 手縫いロウビキ糸
ワックスコードやビニモといった名前で販売されている糸は、ポリエステル・ナイロン製の糸がほとんどです。
- ほつれにくい
- 豊富なカラー
- 強度がある
といった利点があります。
ビニモMBTはビニール系の素材の糸で、麻糸に比べ色のラインナップも豊富でです。
シニュー糸
シニュー糸は、細い繊維を束ねて作られた糸です。本来、シニュー糸は鹿などの動物の腱を束ねて作った天然素材のものでありましたが、現在ではポリエステル製などの化学繊維で出来たものが主流です。
ヌメ革と相性が良い手縫いならではの糸で、どちらかと言えば男性に好まれる糸です。
繊維が束ねられているので、必要に応じて割いて使うことが出来ます。
糸の選び方
レザークラフトの糸の種類は分かったが、「それじゃ何が良いの?」となりますね。
結局は革の素材と色、大きさなどで使い分けていくのが懸命です。
そのためにも、色々な種類の糸を実際に使ってみること。
僕なんかも、最初は「レザークラフトにはシニュー糸」と何かの本で読んだものですから、なにもわからないでシニュー糸を使っていたことがありました。
次が「レザークラフトにはロウ引き糸」ということで、クラフト社などのロウ引き糸を使うようになりましたが、どうも手がベトベトするのが気に入らない。
そこで見つけたのが「ビニモMBT」といビニール系の糸。
カラーも豊富でどんな革の色にも対応できること。縫う前に軽くロウを挽いてますが、なによりも使いやすいのが気に入っている点です。
サイフなどの小物を作る時は殆どビニモを使っています。太さも5番と1番があれば十分です。
結局は革の素材と色、大きさなどで使い分けていくのが良いのではないかな。
そのためにも、色々な種類の糸を実際に使ってみること。
失敗も勉強ですからね。