作品集
デブペンケースの型紙の作り方 各パーツのサイズの決め方

デブペンケースのパーツ

デブペンケースというのは30年以上前のデザインだそうですね。
僕は、このスタイルや収納力が非常に気に入ってます

こんなペンケースを自分で型紙から作ってみたいと思いませんか?
実はデブペンケースの型紙はポイントを押さえれば結構簡単で、自分好みにデザインも変えられます。

デブペンケースの場合、外装の大きさを決めたら、それを基準として他のパーツの大きさも決まってきます。
今回は、そのサイズの計算方法を紹介します。

デブペンケースのパーツとしてはこの3点だけです。

わかりやすいように、各パーツの呼び名を左から「外装」「枠」「ファスナー部分」としておきます。

外装のサイズを決める

最初に決めておきたいのが外装のサイズです。これが決まれば、後のパーツのサイズもおのずと決まってきます。

僕もいろいろなサイズのデブペンケースを作りましたが、デブペンケースの容量からしてボールペンや鉛筆など様々なペンを入れることを考慮すると、長さは20cm位が理想だと思うのです。それに対して、横幅は65~70%位が理想、つまり長さ20cmですから13~14cmとなるわけです。

今回、200mmの長さに対し、横幅は67%の134mmとしたのですが
横幅134mmとしたのは皮の厚みを考慮して、枠よりも2mm大きくしてあります。

Hiro

134mmなんて中途半端ですよね。
区切りのよい130mmではダメなのか?
と思うでしょうね。
これには訳があって、後で解説する、枠とファスナー部分の縫い代の長さが関係してくるんですね。縫い代を4mmビッチの菱目打ちで打てるように、縫い代を4で割り切れる長さを求めたわけです。

別にそんなこと気にしなければ130mmでも140mmでも大丈夫です。

4角の面取りは半径24mmとしておきます。この角度は好きに決められますが、枠と同じ値になります。角張った角にしたければもっと小さな値でも良いかと思います。

まずは、これで 134mm×200mm R24 の外装が決まったわけです。

枠部分のサイズ

次に「枠」ですが、外周は外装で考慮した2mmを引いて132mm×200mm R24 というサイズとなります。

そして枠の幅ですが、ファスナー部分との縫い代が、コバから10~12mm位、捨てマチは5mm前後というのが理想かと思いますので、今回は14mmとしました。

これで枠部分も完成ですが、ポイントとなるファスナー部分との縫い代の長さを計算しておきます。 

ファスナー部分との縫い代はコバから10mmとしますから、縫い代は112×180 R14 となります。これを覚えておいてください。

ファスナー部分のサイズ

最後にファスナー部分です。

すでに、枠部分のサイズが決まっているので、おのずとファスナー部分のサイズも決まっています。

ポイントは、ファスナー部分は枠部分と縫い合わせるので、縫い代の長さを枠分の縫い代に合わせること。


枠部分の縫い代は 112×180 R14 にしましたから、その4辺の長さは面取りを考慮しないと、112×2+180×2 で 584mm となりますね。

ファスナー部分は枠部分の内側になるので、革の厚み分だけ、一回り短くします。
つまり1mm厚の革を使うなら、ファスナー部分の縫い代は584mm-8mmで576mmにするわけです。

その外周576mmをふまえてファスナー部分の縫い代を計算すると、横幅を60mmとすれば60mm×228mm、横幅を55mmにすれば55mm×233mmとなります。いずれも外周は576mmとなりますね。

この縦横の比率で、デブペンケースの形状が変わってきます。

横幅を大きくすれば、座りの良いボッテリした形に、小さくすれば丸みを帯びた形になっていきます。

この違いわかりますかね。

どちらも長さ20cmのデブペンケースですが、ファスナー部分の縫い代のサイズを、左のワインレッドの方が幅62mm、グリーンの方が56mmで作成しています。

この比率は好みだと思いますが、今回は縫い代の横幅を56mmとしておきます。

縫い代の外周は576mmと決まりましたから、横幅56mmとなれば、縦幅は232mmとなるわけです。
(576-56*2=464 464/2=232)

数学が苦手でもこれくらいの計算なら大丈夫でしょう。

56×232がファスナー部分の縫い代となり、面取りも枠部分と同じR14にします。
これでファスナー部分の縫い代が決定です。

Hiro

ファスナー部分の面取りのサイズによっても形状は変わります。面取りの半径を小さくすると角張った形に、半径を大きくすると丸くなります。

このファスナー部分の面取りサイズを変えたら、枠部分の面取りサイズも変更します。なにしろ、ファスナー部分の縫い代と枠部分の縫い代の長さを同じにしなければなりませんからね。

枠で、コバから縫い代までのサイズを4mmとしたので、ファスナー部分の本体の外周は縫い代から4mm大きくなります。

最後にファスナーの窓です。
大体ですが縫い代から上下15mm~20mm位はなれた位置で、幅は3号ファスナーなら10mm、5号なら12mm位が良いかと思います。

今回は5号ファスナーとして横幅12mm、縦幅205mmとしました。

この長さ205mmの窓は、市販の20cmファスナーだと長さ調整しなくとも良い長さなんですね。

このファスナーの窓を加えて完成です。

デブペンケースの場合、ファスナー部分と枠との縫い代の計算方法がわかれば、型紙作りも簡単になってきます。

ファスナー部分の縫い代と枠の縫い代の長さを同じにすること。これがポイントです。

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