このような1本差しのペンケースを作る時の木型の作成方法です。
「木型」というように、本来ならば木材を加工して作るのですが、実際問題として木材を加工して木型を作るのはちょっと手間がかかります。
最初からヤスリやカンナ、万力や糸鋸など工具が揃っていれば良いのですが、ゼロから作成すると結構ハードルが高くなってきます。
そこで、非力な女性や子供でも簡単に作製する方法を解説します。
使うのは木材ではなく、「のり付きパネル」というポリスチレンという材質のボード。目の細かい発泡スチロールのような感じです。
100均の「セリエ」で扱っていました。
今回は、フリクションボール4が収まるサイズの木型を作製してみます。
※ 実際には「木」ではなくポリスチレンですが、説明上、わかりやすいように「木型」と呼ぶことにします。
フリクションボール4の直径は約15mm、長さ160mmほどですから、それに合った前胴の型にします。
直径が15mmですから、パネルを約17mm幅で4枚切り出します。4枚というのはパネルの厚みが4.5mmほどですから4枚重ねて18mm位の厚みになります。
パネルには最初からのりが付いているので、4枚を貼り付けて角材のようにします。
おおよその形で良いのでカッターで削っていきます。
あとはヤスリで形を仕上げて行きます。ルーターがあると早いのですが、普通の紙やすりでも簡単に加工が出来ます。
これで出来上がりの形が決まってくるので、仕上げは気の済むまで行ってください。
次に台の作成です。
パネルを45mm幅で2枚切り出します。
片方の中央に、仕上げた型をボンドで取り付けます。これが凸型となります。
もう一方は凹型ですから、型より一回り(約2mm)大きく切り抜くように線を引いておきます。
切り抜いた凹型をヤスリで整えたら完成です。
実際はこのように凸型と凹型に挟んでクリップ等で止めて形を作ります。
2日ほど自然乾燥すれば綺麗に形作れます。
このパネルのような材質なら、簡単に(10分位で出来ます)作れるので、立体形のコインケースやカードケースなどの木型も試してみる価値はありそうです。