1本差しのペンケースの作成

作成手順と型紙

1本差しのペンケースの製作 part4 仕立て

前胴と背胴の用意が出来たら貼り付けて仕立てに入ります。

① 貼り付ける位置に目打ちで印を付けておきます。

② 前胴と背胴の接着面になる部分を荒らしておきます。

③ 荒した部分にゴムのりを塗って接着します。
この時の接着する位置ですが、「だいたいこの位置」といった感じで取り付けました。
正確に中央に合わせるなら前胴と背胴の中心を決めておいてから取り付けたりする方が良いと思います。

④ 接着が乾くまでの間にベルトを作製します。
10mm~12mmくらいの幅で2本用意します。

⑤ トコ面を合わせて2重にするので、ベルトの内側になる方の両端を漉いておきます。

⑥ 2本を張り合わせ。

⑦ コバの処理はしっかりと行います。
今回は捻引きしました。

Hiro
Hiro

もし、前胴のコバにコバスーパーなどで着色したら、ベルトも同じ色で着色すると綺麗に仕上がります。

⑧ ベルトを取り付ける前に菱目を打っておき、その後からベルトを仮止めします。

Hiro
Hiro

先にベルトを取り付けてしまうと、背胴と前胴とベルトで、約5mm位の厚みで菱目を打つことになります。
それでも打てないことも無いのですが、裏面の縫い代が整わないこともあるので、後でベルトを取り付けました。

⑨ 菱目を打った上からベルトを仮止めして、菱ギリでベルト部分だけ菱目を開けます。

Hiro
Hiro

こうすると、ベルトの厚み(1mm)だけ菱目を開ければいいのですからミスは少なくなります。

⑩ かぶせ部分まで菱目を打って縫い合わせます。

⑪ 縫い終わったら余分な部分をカット。
前胴と背胴をあわせた横の部分は定規などをあてて一気にカット。下の丸い部分は革包丁で少しづつカットして丸くしていきます。後はヤスリで整えます。

⑫ 全体のコバを整えたらトコノールで磨いていきます。

⑬ コバ処理が終われば完成です。

木型にはめて、自然乾燥するまで1日~2日かかるので、時間はかかりますが、手間はさほどかからないと思います。
150mm×300mmの4.5DSで作成出来るので、色やステッチを変えて、自分好みのペンケースが出来たらいいですね。

1本差しペンケースの製作

Part1 準備編

Part2  前胴の作製

Part3 背胴の作製

-作成手順と型紙