「捻」って何?
レザークラフトのショップ等で、玉捻とかフチ捻とか表記されてますが、そもそも、この「捻」という漢字がなんと読むのか判りませんでした。
「足首を捻挫した」とか言いますから、「ネン」と読むのが正解。
ですから、「フチネン」と呼ぶの正解らしいです。
フチ捻を使う理由としてはコバにラインを付け強度を上げるということがあげられます。
見た目にもラインが入り、作品が引き締まって見えます。飾り捻と呼ばれるのは、この効果があるからでしょうね。
フチ捻の使い方
それでは、僕が行っているフチ捻の使い方です。というのも、捻の入れ方も人それぞれのようですので、今回は僕自身がいつも行っている方法を紹介します。
(1) まず、アルコールランプに火をともしてフチ捻を熱します
(3) 捻をいれるコバにコバワックスを薄く塗ります。
熱したフチ捻をコバワックスにあてると、溶けたワックスがフチ捻につくので、そのままコバに塗り込みます。(軽く)
あまり多くワックスを塗ると溶けたワックスがシミのようになったりしますので、最初はほんの軽く、足りないようでしたら後から塗っても良いと思います。
(3) 再びフチ捻を熱して、ワックスを塗ったコバにそってフチ捻を滑らせます
コツとしては、最初は軽くひいてラインを引いて2度3度と引いていくとミスが少なくなります。あまり力を入れないことかな。
あとは、どのくらいフチ捻を熱するかですが、ここが経験でしょうか。温度なんかを測れればいいのですけどね。
僕はフチ捻を火にかざして「1、2、3・・」と数えながら約6秒に決めています。
このようにラインが引ければOkとします。
熱したフチ捻をあてたことで革が引き締まり、手で触った感じでも固くなっているのがわかります。
フチ捻のサイズは?
フチ捻にもサイズがあって、1mmからいろいろなサイズあるようです。
1mm、2mmといったサイズは、フチ捻で引いたラインのコバからの長さです。
つまり、1.5mmのサイズのフチ捻だと、コバから1.5mmに位置にラインが引けるというわけです。
このあたりは、作品や目的によって使い分けていけばよいかと思います。
フチ捻はラインを入れるだけでなく、コバを丸く固くすることが出来るのですが、単にラインだけを入れたいのなら、ネジ捻でも入れられます。
こちらは、ネジで幅を変えられるので、1本あれば様々なところで使うことが出来ます。
価格も安価のものもありますので、試しに使ってみてもよいかと思います。