木型絞りの『木型』の作り方について問い合わせがあったので、ここで解説しておきます。
木型絞りという方法は、この画像のような立体的な作品を作るときに行います。
濡らした革を型にはめ、立体成形する方法ですが、その時の『型』の作り方ということです。
ウェットフォーミングと呼ばれていますね。
画像のペンケースは、このような木型を使用して作っています
この木型もパイン加工材という、ホームセンターなどで安価で販売されている木材で作りました
たしか、数百円で購入できたかと思います。
が、いざ作るとなると結構大変です。
僕は木工は素人なので、木をけずるナイフやくり抜くための電動ドリル、整形するやすりなど・・・結構出費が多くなります。
そこで、自分では作らずに、外注するという方法です。
木型の型紙というか設計図を作って「木工屋さん」というのかな?家具とか作っているようなところで作ってもらうという手もあります。
その、木型の型紙(設計図)を作ってみたので、参考にしてみてください。
多分、このような型紙をプリントして見てもらえばわかっていただけると思います。価格はその職人さんによって違うと思いますが
この型紙から、自分で成形できるならそれが一番よいです。
一応、簡単にこの型紙の説明をしておきます。
凸型を横から見たところ。
収納するペンにもよりますが、僕の場合、130mm程度あれば十分ですが、収納するペンやデザインによって長さを調整すればよいです。
同様に凸型を縦からみたところ
この凸型ですと、内径16mmになりますが、もっと太いペン、逆にもっと細いペンを収納する場合などは、このサイズを調整していけばよいです。
同時に凹型のサイズも調整します
凹型のくり抜く幅(白い部分)はボトムから見ると20mmになっています。これは、凸型の16mmに対し、2mm厚の革を使用する前提でのこと。革の厚みが1mmなら18mmにするとか、調整するとよいでしょう。
凹型をトップからみるとボトムにくらべ2mmほど大きくなっています。
このように、上の方に広がっているわけです
これは、作業中に革を傷つけないようにと思ったのですが、別にまっすぐでもよいかと思います。
以上のことを踏まえて、サイズなどを変更してご自身に合うように製図してみてください