以前から気になっていた、クラフト社の「レザーワックス」を使って見ました。
「タンニン鞣し革・クロム鞣し革ともに使用できるワックスタイプの乳化性仕上げ剤」ということで、革の保護と艶出しが行えるということです。
また、撥水効果もあるということで、最後の仕上げには、うってつけではないかと。
蓋を開けてみると、、ほんのり懐かしいようなワックスの匂い。
液は真っ白の乳酸菌飲料のような感じで、意外ととサラサラとしています。
瓶を倒したりしたら大変なことになりそうな・・・
今回は、レザーワックスが仕上りにどれほど効果があるのか試してみようと思います。
用意したのは、ワインレッドとブルーのオイルヌメ革。
ワインレッドの方は、やや色がくすんでおり、ブルーの方は表面に少しキズがあります。
こればレザーワックスでどのようになるか・・・
比較するために、双方の右側だけにレザーワックスを薄く塗り込みます。
今回、スポンジにとって塗りましたが、ハケや毛筆などでも良いかと思います。
ほどなくすると、塗った表面が白くなってきます。
製品説明では「数時間放置して充分に乾燥させてから布で乾拭きして仕上げる」とあるので2時間ほど放置。このあたりは車のワックスがけと同じですね。
2時間後、乾いた布で拭き取ったのがこれ。
ワインレッドの方は、「深い艶」という感じで、ブルーの方はキズが見えなくなっているのが判るかと思います。キズが消えるのではなく、目立たなくなるといったところです。
革の色によって違ってくるのかもしれませんね。
レザーコートとの違い
同じクラフト社の製品で「レザーコート/レザーコートマット」というものがあります。
本来は染色の色止めや仕上げに使うのですが、僕は、革の汚れ防止や保護にも使うことがあります。
主に、パステルカラーのような明るい色の革に使うことが多いのですが、仕上りの感じが全く違います。
今回、レザーワックスを使ったところ、車でいえばレザーコートが鏡面仕上げ、レザーワックスが従来のワックスのような深い艶を出す感じでしょうか。
茶系やエンジなど、アンティック系の深い色の仕上げにはレザーワックス、パステル調の明るい革にはレザーコートといった使い分けも出来るかなと思います。
是非お試しを。