コバの仕上剤も多くの種類がありますが、よく見かけるのが『EdgeKote』とクラフト社の『COBACOAT』
EdgeKoteの方はアメリカのFIEBING'S社(フィービング社)の製品で、染色剤ではおなじみのProDirと同じメーカー。(KoteとCOAT、どちらのスペルが正しいのか?)
以前は『コバスーパー』を使ったこともあるのですが、先輩に勧められてこの2種を使うようになりました。
使い方も人によって違うようで、僕もコバをヤスリで整えたり、トコノールで磨いたりとか、作業や行程をいろいろと試してみました。
その中でも、今回は一番簡単で仕上がりが良い手順を紹介します。
まずは、2mm厚のヌメ革を2枚張り合わせて、ヘリ落としをかけたところから。
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2021/11/edgehote-rev01.jpg)
1000番位のヤスリでコバを整えます。
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2021/11/edgehote-rev02.jpg)
ヤスリで整えたコバに、スポンジを使って水を含ませます
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2021/11/edgehote-rev03.jpg)
軽くスリッカーで軽くコバを磨きます。この時はコバ負担をかけずに、スリッカーの摩擦で水分を飛ばす感じで。
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2021/11/edgehote-rev04.jpg)
スポンジを小さく切ったものをピンセットでつまんで塗布します
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2021/11/edgehote-rev06.jpg)
![Hiro](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2023/07/ava2.png)
目うちやローラーペンなんかで塗る人もいるけど、EdgeKoteの場合はメラニンスポンジを小さく丸くカットしたものが一番塗りやすい気がします
乾いたら目の細かい布で軽く磨きます。僕は眼鏡拭きを使っています
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2021/11/edgehote-rev07.jpg)
布で磨いても、まだザラついた感じがあれば、1200番位の目の細かいヤスリで整えても良いかもしれません。
そして2度目。同じように塗って、乾いたら布で磨きます。
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2021/11/edgehote-rev08.jpg)
この「塗って・乾いて・磨いて」の行程を2~3回程度行えば良いと思います。
最後にトコノールなどのコバ処理剤で仕上げます
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2021/11/edgehote-rev09.jpg)
仕上がりはこのような感じです。指でなぞってもツルツルとして、光輝くコバに仕上がります
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2021/11/edgehote-rev11.jpg)
おさらいすると・・
【1】コバをヤスリで整える
【2】水を含ませてスリッカー等で磨く
【3】EdgeKoteを塗る
【4】乾いたらきめ細かな布で磨く
【5】仕上げにトコノール等のコバ処理剤で仕上げ
といったところですね。【3】【4】は2~3回繰り返す。
全ての部分でEdgeKoteなどのコバ仕上げ材を使うわけではないのですが、僕の場合、フラップの開け閉めの部分など、よく触れる部分のコバにEdgeKoteを使う事が多です。
こういった部分ですね。
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2021/11/edgehote-rev13.png)
強いコバに仕上がるし、また、見た目もグレードアップしますからね。是非一度お試しあれ。