作品集
レザークラフトで使う革の基礎知識(1) 鞣しとは?

『皮』から『革』へ

レザークラフトで使う革といっても、いろいろな種類があります。

まずは、革といってもどのような種類があるのか、また、その革はどういった特徴があるのかということを知識として持っていれば、作品を作る時に、その作品に適した革を選ぶことが出来ます。
作品によっては、使用する革で出来栄えに差がつきますからね。

基本的に、レザークラフトで使用する革というのは、動物の皮膚。つまり動物の「皮」です。

動物の皮ですから、そのままにしておけば腐ってしまいます。そこで、腐敗を防ぐために「鞣し」(なめし)という、薬品を馴染ませてタンパク質を変性させる腐敗防止の処理を行います。

その腐敗処理を施した「なめした革」がレザークラフトで使う「革」なんですね。
腐敗処理をする以前の「皮」から、「革」という製品になるわけです。

なめしの種類は大きく分けて2つ

代表的な「なめし」は2種類あります。タンニンなめしクロムなめしです。
この、なめしの種類によって出来上がる革の特徴が違ってきます。

タンニンなめしとは?

タンニンという植物性の薬剤でなめす方法を「タンニンなめし」といいます。

特徴としては・・・

  • 丈夫で伸びにくい反面、傷がつきやすい
  • 好みに染色しやすい
  • 吸湿性に富む
  • 経年劣化により味が出てくる
  • 工程の多さと時間から価格が高め

といった特徴があります。

タンニンでなめした革は肌色系統の色になります。よく見る「ヌメ革」というものですね。

この後に、染色剤などで色を着けたものが一般的にレザークラフトで販売されている革ですね。


【レザークラフト用ヌメ革】牛革ティーポ(全22色)1.6mm厚9DS(30x30cm)

クロムなめし

「クロム」という科学的な薬剤を使って革をなめす方法がクロムなめしです。

主に、衣料用の革製品で使われることが多いです。

タンニンより早くなめすことができ、タンニンよりも安価です
耐熱性や染色、弾力性と、タンニンなめしより優れているのですが、レザークラフトとしては柔らかくて使いづらい面があります。

また、コバ処理も難しく、「トコノールを塗ってスリッカー等で仕上げる」といったような作業では上手く仕上がません。そのため、ヘリを漉いてヘリ返しといった作業が求められることもあり、初心者には難しい革となります。

コンビなめし

代表的な2つのなめしに加えて、もうひとつ。「コンビなめし」、または「混合なめし」ともいわれる製法もあります。

名前の通り、タンニンなめしとクロムなめしを組み合わせたハイブリッドななめし方法で、タンニンなめしとクロムなめしの中間のような特徴をもった革にります。

コンビネーションなめしはクロムなめしの後にタンニンなめしを行う方法です。また、その逆もあります。

タンニンなめしの経年劣化の楽しみや、クロムなめしのしなやかさなど、単独では得られない性質を持つ革を作り出すことが出来ます。

自分で見て触って確かめる

以上の3つのなめしがあるように、なめしの種類によって出来上がる革の性質が異なってきます。

レザークラフトにおいては、基本的に菱目で穴を開けて手縫いからコバ処理といった作業を行います。
作る作品にもよりますが、コバ処理や出来上がりの作品のコシといった部分では、堅さがあって伸びの少ないタンニンなめしの革が扱いやすかと思います。

革を選ぶ際は、本来なら、実際に自分で見て触ってみて革の感触を確かめるのが良いのですが、家の近くにレザークラフトの革を販売しているお店なんてなかなかありませんよね。
僕にしても、たま~に日暮里や浅草橋に行くくらいですからね。

そんな時は楽天でもアマゾンでも、いろいろな革が入った「ハギレ」が安く販売しているので、試しに取り寄せてみると良いです。

僕もレザークラフトを始めた頃、よく安価なハギレを買いました。菱目打ちや縫い合わせの練習にも使えますからね。
ハギレでも、色々な革を見て触って使ってみると自分で使いやすい革、作品に合った革が分かってくると思います。

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