革の大きさや部位の呼び名

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レザークラフトで使う革の基礎知識 革の大きさや部位の呼び名

レザークラフトの革の大きさの単位

レザークラフトでは、革の大きさを表す単位をDS(デシ)と呼びます。
そのDS(デシ)ですが、1デシは10cm×10cmの100平方センチメートルとなります。


A4サイズで約20cm×30cmですから6デシ。30cm×30cmで9デシとなります。

よくレザークラフトのショップで、「切り革」や「裁ち革」として売られているサイズは30cm×30cmや25cm×30cmなど、最低単位を0.5DSで販売しているようです。

デシの他に、「半裁」という単位もあります。これは、牛一頭分の皮を背中で切り分けたもので、切り革と違い、形は整ってはいません。

大きさにしても、個体差によって変わってくるので、おおよそ200~300デシ位を目安にしておけばよいと思います。

ただ、200DSとしても、端の部分やキズなど、使いきれない部分も出てくるので、200DSの70%位、実質140DS位が使えると思っていた方が良いです。

革の厚み

革の厚みは、作品に合った厚みを選びます。サイフなら、外装は2mm厚、小銭入れは1.5mm厚、カードホルダーは1mm厚とか・・・

レザークラフトのショッップでは1mm、1.5mm、2mmなど、0.5mm単位で売られているものが多いようですが、自分の好みや作品によって、革を漉くこともできます。

理想は、例えば2mm厚の革を買って、作品の部位によって適した厚みに漉いていけばよいのですが、革を漉くといのは、個人では大変難しい作業になります。

革の購入時に、好みの厚みに漉いてくれるショップもありますが、別途料金がかかります。

革の部位の呼び方

革にも表と裏がありますが、それぞれ呼び名があります。
レザークラフトでは、表面が「銀面」、裏が「トコ面」と呼びます。

銀面(表面)には染色して加工されていますが、トコ面(裏)は、なにも処理をしていないと革が毛羽立ってきます。そのため、トコノールなどで仕上げる必要があります。

銀面とトコ面があれば、その側面もありますね。そこをコバと呼びます。要するに革の切断面のことですね。

コバの仕上げによって作品の出来栄えが大きく違ってくることもあるので、コバ処理には神経を使うことが多いです。

上の画像のように、銀面だけ染色した革もありますが、トコ面まで染料が入った革もあります。これを「芯通しした革」などと呼んでいます。
例えばこんな革

https://item.rakuten.co.jp/leathermart/

表面だけ染色した革だと、コバ面に色の違いが目立ってしまいますが、トコ面まで染料が入った革だと、表面の色とコバの色の違いが目立たないのでコバ処理も楽になります。

Hiro
Hiro

始めてレザークラフト関係の本を読んだ時、銀面やトコ面など、「何でこんな呼び方するんだろう?」って思いましたね。表と裏でもいいではないかと・・
やはり、どんな世界でも、その世界なりの呼び名や名前の付け方があるんだなと思います。

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