ヘリ落としの研ぎ方

覚書

ヘリ落としの研ぎ方  全て100均で揃えて研いでみた

コバの仕上げには欠かせない道具の一つに「ヘリ落とし」があります。

これは、コバの角を落とす道具なのですが、包丁などと同じで、使っているうちに切れ味が落ちてきます。
ただ、包丁と違うのは、その形状です。包丁なら砥石で研ぐことが出来ますが、ヘリ落としの場合は、形状からしても特殊な研ぎ方が必要です。

ヘリ落としを研ぐ方法は、皆さん、いろいろと工夫なさっているようですが、今回は僕が日頃行っている方法を紹介します。
全て100均で揃う道具を使っていますので、是非お試しを。

必要な物は、耐水ペーパーとオイル

耐水ペーパーは100均にあった「600番・1200番・1500番」の3種が入ったもので、その中でも1500番を使用。
オイルは、画像ではサンランドオイルを使っていますが、100均にあるミシンオイル等でも大丈夫です。

あとは、ヘリ落としの刃先に合う土台。といっても、ゴム板の角やカービングに使っている大理石などがあれば充分です。極端なところでは本の角でも良いかもしれません。

ヘリ落としの底とフィットする角があれば大丈夫です。

では、実際にヘリ落としを研いでみましょう。

(1) ゴム板の角に耐水ペーパーをあてがって、オイルを塗ります。

(2) オイルを塗った上からヘリ落としを軽く手前に引いて研いでいきます

Hiro
Hiro

この画像のように、上から下へ研ぐ動作を繰り返します。間違っても下から上には研がないように。

(3) 仕上げに反対側。耐水ペーパーを折って刃にそってなぞるようにして、刃先を整えます

この時も一方通行で。

(4) 最後に、ハギレ等を使って切れ味を確かめます。

もしも、これで切れ味が戻らなければ、もう一度(1)から繰り返します。

最後に

今回はゴム板の角に耐水ペーパーをあてがって研ぎましたが、ピアノ線にあてがって研ぐ方法もあります。
ヘリ落しの刃先のサイズに合わせて、ピアノ線の太さを変えればいいので簡単といえば簡単かもしれません。

ただ、そのためにピアノ線を揃えるのはどうかな。メーカーによっては、ヘリ落としに耐水ペーパーとピアノ線が付属しているものもあります。

ただし、安価なものは、ヘリ落としの刃先とピアノ線の太さが全くあっていないものもあるので注意です。

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