Suicaやパスモなどに使えるパスケースを作ってみました。
今回のパスケースは簡単な作りで、カード一枚だけの収納です。まさにシンプルパスケースです。
一応、型紙を作ってみました。
passcase-ajw切り出し
外装は1.2mm厚のオイルヌメ、土台となる部分は1mm厚のヌメ革を2枚張り合わせました。
まず、外装にあたるパーツを切り出します。
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2019/04/passcase-a01.jpg)
今回、中央の窓の部分はカッターで切り抜きましたが、本来は型抜きで一発で切り抜きたいところです。型抜きが無い場合は、上下をポンチで丸く抜いて直線をカッターなどで切り抜いていく方が良いと思います。
土台となるヌメ革は、床面どおしをボンドで貼り合わせます。
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2019/04/passcase-a02.jpg)
コバ処理
外装パーツは、床面をトコノールで磨いてから、コバ処理を行います。
切り抜いた窓は、ルーターで軽くヤスリをかけてからトコノールで磨きました。
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2019/04/passcase-a03-300x225.jpg)
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2019/04/passcase-a04-300x225.jpg)
このような細かな部分はルーターがあると非常に便利です。
仕立て
外装に捻を入れ、土台にボンドで仮止めします。
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2019/04/passcase-a05.jpg)
ボンドが乾いたら菱目を打って縫い合わせます。
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2019/04/passcase-a06.jpg)
![Hiro](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2023/07/ava2.png)
少しコバから縫い目の距離を大きくして、縫い合わせた後にコバを裁断する方法もよいかと思います。それでも今回のサイズなら、カードを入れても余裕があると思います。
仕上げ
縫い合わせたら角をカット。端落としがあれば良いのですが、無ければ革包丁でカットしてヤスリで仕上げればよいと思います。
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2019/04/passcase-a07.jpg)
ヘリ落としで角をカット
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2019/04/passcase-a08.jpg)
後はコバをトコノールで磨いて完成です。
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2019/04/passcase-a09.jpg)
無くても良いのですが、チェーンやロープなどに繋げられるようにハトメを付けました。
ポンチで穴を開けてハトメパンチで取り付けています。
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2019/04/passcase-a11.jpg)
余裕を持った大きさなのでカードの出し入れも簡単です。
![レザークラフトの作品 パスケース Type-A の型紙と作成手順](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2019/04/passcase-a12.jpg)
色違いも作ってみました。
![](https://leather-craft.work/wp-content/uploads/2019/04/passcase-a13.jpg)
小さいものですから、余ったレザーやハギレなどで作れます。こういう「無くともいいが、あれば便利」なものは、人にプレゼントすると結構よろこばれますね。
サイフにSuicaを入れておくと、いちいち改札でサイフを出してタッチしなければなりません。バッグにサイフを入れている場合だと、もっと面倒になりますね。
そんな時でも、パスケースに入れておけば、サイフなどを取り出すこともなくなります。パスケースだけをポケットなどに入れておけば良いわけですからね。
これから、デザインや革の色などを変えて、いろいろ作ってみようと思います。