ファスナーの長さ調整
レザークラフトで財布やポーチなど、様々なところでファスナーを使うのですが、作品のサイズに合わせてファスナーの長さを調整したい場合があります。
市販のファスナーの長さといえば20cmや25cmなど、5cm単位のものが多く、作品のサイズによっては半端な長さを必要とする時も多々あります。
今回はそのファスナーの長さを調整する方法です。何度か失敗もして、やっとコツのようなものを掴んだので記事にしておきます。皆さんの参考になれば幸いです。
ファスナーの部位名称
説明しやすいように、ファスナーの各部位の呼び名を決めておきます。
一般的には以下の画像のような呼び名を使うようです。
ファスナーの長さ調整
必要な道具
ファスナーの長さを調整する時に必要な道具は以下の3つがあれば十分です。
- ニッパー
- ラジオペンチ
- はさみ
全て百均で揃います。
長さを決める
レザーに合わせて、ファスナーの長さにあたりをつけます。銀ペンなどで印をつけておけば良いと思います。
上止を取り付ける位置の1.5cm位上をハサミでカットします。
カットした部分は糸が解れやすいので、ライターなどで軽く炙って解れを止めておきます。
上止を確保
最初からあるファスナーの上止を慎重に取り外して、目打ちなどで歯を広げておきます。
余分な務歯を取り除く
余分な務歯を取り除きます。ここは少しコツというか慣れがは必要な作業です。
務歯の取り外し方として、「ペンチで挟んで力強く引っ張る」という解説がありますが、確かに取れることは取れますが、務歯があった部分のテープがボロボロになったりする場合もありました。
務歯を取り外す専用の工具もあります。
喰い切りという工具で、1500円~2000円程度からあります。
頻繁にファスナーの長さ調整などするわけでもないので、僕としては百均のニッパーで十分です。
コツとしては、面倒でも務歯を一個一個取っていくこと。
横からニッパーの歯をいれて切ります。
イメージとしてはこんな感じです。
うまく切れると「コツッ!」といった音でわかります。
ここが慣れが必要なところでしょうかね。
仕上げ
銀ペンで印をつけたところまで務歯を取り除いたら、最初に取っておいた上止を再び取り付けます。
ここはラジヲペンチのような先細のペンチがあると簡単です。
しっかりと上止を取り付けたら完成です。
まとめ
難しいのは務歯を取り外すところでしょうね。
レザークラフト用のしっかりしたファスナーなら多少のムリも効くようですが、百均などの安価なファスナーだと、テープ部分も薄めになっていて、ムリに取り除こうとすると糸が解れたりして綺麗になりません。
どんな作業でも同じですが、「ムリに」とか「強引に」といった作業はダメですね。「慎重に」「丁寧に」といった作業を心がけたいですね。