レザークラフトでコバを綺麗に処理すると作品の完成度が上がるだけでなく、作品自体の耐久性も向上します。
コバ処理にどれだけ神経を使ったかによって、作品の出来栄えが違ってくるのだと思います。
手間のかかる作業ですがキチンと行えば作品の完成度を高めることになるので、しっかりとマスターしておきたいところです。
コバ処理の方法は?
ネットでコバ処理の方法を検索してみると、コバ処理に方法は「コレでなくてはいけない」といった事もないようです。
人によって、扱う素材によって、処理する部分によってと、コバ処理の方法は様々です。
したがって、いろいろな本やウェブサイトを見て、一番オーソドックスだと思った方法で行ってみようと思います。
練習には2mm厚のヌメ革を張り合わせて見ました。
ボンドでしっかりと張り合わせ、約4mm厚になっています。これがどれだけ綺麗に仕上がるかですね。
① ヘリ落としで角を削る
まずは、ヘリ落としで角を削ります。
ヘリ落としよりも深くヘリを落とす場合は「丸カンナ」を使うようです。
② ヤスリで形を整える
ヘリ落としで角をとったらヤスリで丸くなるように形を整えます。
ヤスリは最初は目の荒いもの。仕上げに目の細かいヤスリで整えた方が良いです。
この時に合わせた革に段差があると、あとでいくら磨いても段差は無くなりません。
③ トコ処理剤を塗る
ヤスリで形を整えたら濡れた布で拭き取り、乾いたら綿棒などでトコ処理剤(トコフィニッシュなど)を塗ります。
トコ処理剤が銀面に付くとシミになるので慎重に。銀面についたら直ぐに拭き取ります。
④ ひたすら磨く
あとはスリッカーやヘリ磨きでひたすら磨いていきます。
ひたすら磨いていると表面が滑らかになって深みのある艶が出てきて、1枚の革のようになります。
ここまで来ると、後はどこで満足するかでしょうか。
時間があれば徹底的に磨いても良いかもしれませんが・・・
以上が基本的なコバ処理の方法かと思います。
ゴバ処理の工程をまとめると
- ヘリ落とし
- ヤスリがけ
- 濡れた布で拭く
- 床処理剤(トコフィニッシュ等)を塗る
- ヘリ磨きやスリッカーなどで磨く
注意点としては、トコ処理剤を銀面に塗らないことと、スリッカーなどで磨く時にコバが丸くなるように角度を考えて磨く。
といったところでしょうか。
他にもコバスーパーなどのように染料を使用することもありますが、それも別機会に行ってみようと思います。
最後に
コバ処理も手作業ですから時間と労力がかかりますね。
コバを磨いている時に思いついたのですが、電動ドリルとかルーターに、スリッカーみたいなものを付けて磨く方が楽なのではないのかと。
ヤスリで形を整える作業もルーターで行えば楽に綺麗になるのではと思っています。
コバ処理だけの用途なら安いルーターでも充分なパワーだと思うので試しにルーターを手に入れてみようかと思います。