ラウンドファスナーの良い所
ラウンドファスナーの長財布の良いところは、ファスナーを開いた時に、紙幣や小銭、カードなどが全て見れること。紙幣もカードも同じ方向で収納されているから、安心感もあります。
そういった意味で、ラウンドファスナーの財布は、使い勝手は良いのですが、ちょっとした買い物などには大きすぎだと思いませんか。
使い勝ってのよいウォレット
そこで、ロングウォレットほど大きくなく、かと言って2つ折り財布ほど小さくない、それでいて小銭やカードなどを取り出しやすい、買い物用のウォレットを考えてみました。
余っていたルイヴィトンのバッグのハギレがあったのでヌメ革と張り合わせて外装としました。
出来たのがこのL字ファスナーのハーフウォレットです。
ファスナーを開くとこんな感じ
カードは4枚、左右に紙幣やレシート、それとファスナー式のコインケースで、ちょっとした買い物やお出かけには充分な収納です。
今回の反省点
今回は反省点というか勉強になった点が多かったと思います。
2つ折り財布のように、開くと平面になるものと違って、マチによって開ききらない形のものは仕立ての手順を間違えると、取り返しがつかなくなること。
今回も、菱目が打てなかったり、縫い合わせの際に針が通せなかったりと、失敗と試行錯誤を繰り返しました。
糸を解いたり、マチを剥がしたりとか・・・
次回、作成する時のために間違えないように仕立ての手順をメモしておこうと思います。
仕立ての手順
手順としては
- 型紙の作成
- 外装の作製(コバ処理と菱目を打っておく)
- 内装にファスナーを取り付け
- コインケースの作製
- 内装にマチを取り付け/内装と外装を縫い合わせ
- マチとコインケースを縫い合わせて完成
という手順で行いました。
1.型紙の作成
サイフというのは、縦横の基準となるサイズがあるのかもしれませんが、ほとんど頭の中で考えたサイズで作ってみました。
l-helfwallet2.外装の作製
今回はルイヴィトンのハギレにヌメ革を貼り付けましたが、2mm厚程度のレザーが良いと思います。コバ処理は、ヴィトンのハギレとヌメ革を貼り付けたので、茶色のコバスーパーを使いました。(断面の色が違うので)
3.内装にファスナーを取り付け
ファスナーの取り付けは「プラダン」で作成した型を使用しました。
型に内装を巻き付け、クリップで固定してファスナーを取り付けました。
今の僕では、この方法が一番うまくファスナーが貼れるようです。
4.コインケースの作製
ファスナーの長さを調整して(上留めから下留めの長さを105mm)縫い合わせました。
5.内装にマチを取り付け/内装と外装を縫い合わせ
6.マチとコインケースを縫い合わせて完成
最後にコインケースとマチを縫い合わせたのですが、ここが悩んだところ。
最初は内装を完成させておいて、外装と張り合わせるだけという手順を考えていたのですが、マチで30度ほどしか開かないため、縫い合わせが困難かと思ったのですね。
そこで、内装と外装を縫い合わせておいて、最後に真ん中にあるコインケースにマチだけを縫い合わせればと思ったのです。
なんとか縫い合わせることは出来たのですが、縫いづらいことは確かです。縫っている間じゅう、「違うな~」って思っていましたからね。
あとで、ラウンドファスナーの作り方動画を見たのですが、菱目を打ちづらい所は、菱目ギリを使って、ひとつづつ開けていた方が良いと思いました。
最後に
「まだまだだな~」と、いつも思うのですが、レザークラフトを始めて2ヶ月余り。最初の頃に比べると、多少ですが上達はしているように感じます。
これからも、いろいろ作成して経験を積んでいかなければと思います。