基本の縫い方 縫い始め
(1) まず、革のオモテを右に、ウラを左にします。僕は右利きですので、左利きの方には申し訳ありません。逆に見ていただいたらと思います。
まずは、2目分、返し縫いを行います。奥から手前に向かって縫っていくので、奥から3つ目に糸を通して、両サイドに出た糸の長さを揃えます。
(2) 最初に奥から2つ目に、ウラからオモテに向かって通します。
(3) ウラから通した糸をオモテにあった糸の上に交差して、下手前に引きます。菱目の左下方向へ引くと菱目の右上に隙間があくようになります。
そこへ、オモテにあった針を通します。
(4) 両方の糸を引っ張ると左上がりの縫い目がひとつ出来ます。このとき、奥から２つ目の菱目には、オモテに出ている糸とウラに出ている糸が交差しているわけですが、オモテ側に出ている糸が上に重なっているようにします。
(5) 再びウラにある糸を一番奥にある菱目に通します。
(6) ウラから通した糸をオモテの糸の上に交差して手前下方に引いて、オモテにあった糸を通します。
(7) オモテウラに通した糸を両サイドに引っ張って締めます。ここでも、一番奥の菱目で交差した糸に注意。オモテ側の糸が上に重なるようにします。
(8) これからは奥から手前に向かって返し縫いをおこないます。
まず、ウラにある糸を奥から2番めの菱目に通します。このとき2番めの菱目には既に糸が通っているので糸に針を刺さないように気をつけます。
(9) ウラから通した糸をオモテの糸の下に交差させます。
(10) 2番めの菱目に通っている糸を斜め上方向に引っぱって手前下方に隙間を作ってからオモテ側の糸をウラに通します。
(11) オモテウラに通した糸を両サイドに引っ張って締めます。
(12) 3番目の菱目も2番めと同様に行います。
ここまでで縫い始めの返し縫いは完了です。
次は、返し縫いの位置から終わりまで縫っていきます。