今回は、レザークラフトと「バネ指」との付き合いについて、少しお話ししたいと思います。同じように手を使う作業をされている方には、もしかしたら参考になるかもしれません。
この夏は“バネ指”にならずに済みました
実は私、以前から“バネ指”という持病のような症状に悩まされてきました。過去には手術寸前までいったこともあり、それ以来かなり注意して作業をしていたのですが、作品づくりに熱中するとつい無理をしてしまい、再発してしまうことも…。
でも今年の夏は、思い切ってレザークラフトの作業を完全にお休みしました。そのおかげか、バネ指の症状は出ずに済みました。涼しくなってきた今、また少しずつ再開しようと思っていますが、無理は禁物ですね。
バネ指との付き合いは突然に

症状が出たのは、ある日のこと。左手の親指の関節が突然「カクカク」と動くようになり、痛みはないものの、筋が引っかかっているような違和感がありました。まるで指の中に別の生き物がいるような、不思議な感覚です。
すぐに整形外科を受診したところ、「腱鞘炎によるバネ指」と診断されました。原因は、ここ数日間でバッグや財布などを立て続けに製作していたこと。左手だけに症状が出たのは、無意識に力が入りすぎていたのかもしれません。裁縫などをされる方にもよくある症状だそうです。
レザークラフト関係のブログで、バネ指に関する記事が見当たらないのですね。もしかして僕が珍しいのかも?
治療と再発、そして手術の選択肢

最初の診察では、湿布と塗り薬を処方され、1週間後に再診という流れに。指をなるべく動かさないようにしていたのですが、改善せず。再診ではステロイド系の注射を打つことになり、親指と人差し指の間に注射をしてもらいました。
その日の夜には、あのカクカクした違和感がすっかり消えていて、正直ホッとしました。
しかし、安心したのも束の間。約4か月後、また根を詰めて作品づくりをしていたら、再びバネ指が再発。再度整形外科へ。
そして再び注射を打ってもらって再び完治。
が、それもつかの間、またもやカクカクと。
またまた整形外科の先生ものとに。
先生がいうには「注射は何度も打てない。腱が傷つく可能性がある」らしい。注射ではなく、腱鞘を切る手術という直し方もあるそうで、手術を行える病院への紹介状を書いてもらい後日病院へ。
病院では、まずもう一度注射をして様子を見ることになりました。再発すれば手術、という流れです。これで一旦様子見です。
バネ指との付き合い方がわかってきた
それ以降は、作品づくりも“休み休み”で行うようにしています。少し長く作業すると「そろそろヤバいかも…」という感覚がわかるようになってきました。
今年の夏前にも、細かな作業が続いて「これは危ないかも」と感じたタイミングがあり、思い切って作業をストップ。結果的に、夏の間はまったく症状が出ませんでした。
結局「再発すれば手術」という流れにはならずに今にいたっています。
これから涼しくなってくるので、また少しずつレザークラフトを再開したいと思っていますが、同じように手を使う趣味をお持ちの方は、ぜひご自身の体とも相談しながら、無理なく楽しまれると良いと思います。