エムピウ風ウォレットの外装型紙の作り方

覚書

エムピウ風ウォレット 外装の型紙作成手順

以前に作ったエムピウ風ウォレット

この財布(本家の方)、結構人気の財布なんですね。製作したい方も多いらしく、多くの人に型紙を配布しました。

仕上がりも拝見させていただきましたが、みなさんよく工夫して作られているなと。勉強になりました。アドバイスやヒントなど、この場を借りてお礼申し上げます。

まだ、試行錯誤の段階だったのですが、数か月使ってみると確かに使いやすい財布だなと感じます。が、やはり「ここはこうすれば・・」とから「もうすこし・・・」といったところはあります。そこを自分の理想になるように少しづつアレンジしていくのが楽しいのですけどね。

本体の形状などを考えると、ホックや芯材などの取り付け位置なども、数ミリ単位の緻密な調整が必要かなと思います。

みなさんの仕上がりを見ると、やはり完成時に綺麗な四角形になるかというところに苦労したようです。

そこで、今回はエムピウ風ウォレットの外装の型紙の作り方。サイズ感やホックなどの取り付け位置など、CADを使わない方でも参考になるかと思います。

今回、とりあえず内装のサイズは以前に紹介したとおり

ただ厚みが気になるので、今は薄くなるように改良中。コインケースとカードホルダーで幅20mmとしています。

外装は、こちらの画像と比べてみるとわかりやすかと思います

外装は1mm厚の革に0.5mm厚のアメ豚の裏うちを張りますので1.5mm厚としています

Hiro
Hiro

裏うちをしない方もいましたが、お札をコインケースの裏に滑り込ませることからも、絶対になにかしら裏うちをした方がよいと思います

内装の厚みが20mmで幅が68mmで、その周りを外装がくるむような形となっています

そこに、マグネットやお札を抑える用途もあるカードホルダーなども考慮すると、このようになります。

ここから外装の寸法を計算していくのですが、ここは厚みの中心で計算していきます。

Hiro
Hiro

なぜ中心で寸法を測るのか?ですが、革を曲げた場合、「内側は縮む、外側は伸びる」といったことから、それなら真ん中をとってということです

基本的には上記のようにして外装の寸法を決めています。

今回作成するものは、1mm厚の外装に0.5mm厚のアメ豚を裏うちするものです。

そのため、マグネットと芯材を取り付けてからアメ豚を張るということになりますから、ホックの位置や芯材の取り付け位置をしっかり計算しておかないと、綺麗なスクエア型にならないわけです。

そこで、マグネットや芯材を取り付けた完成型がこちら

お札を収めるとこのような位置になります。(白い点線)

Hiro
Hiro

1万円札の長さが約160mmですから、ほぼピッタリかと。(本当はもう少し余裕がほしいかも)

先ほどのように、革の厚みの中心からサイズを測ると以下のようになります

これを基に外装の型紙を製図すると以下のようになります。

ざっとですが、エムピウ風ウォレットの外装の型紙としてはこのような感じです。

ですが、これでも「机上計算では」という段階。製作の途中で微調整が必要になる場合もあります。

エムピウ風ウォレットといって、簡単な作りかと思いきや、こだわってくると馬蹄形コインケース並みに緻密な設計が必要になってきました。また、そこがレザークラフトの面白さでもあるのですけどね。

次は内装をいかに薄く仕上げていくかです

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