これからレザークラフトを始めたいが、最初に何から揃えたら良いのか?
レザークラフトセットのメリットとデメリット
最初、僕もレザークラフトを知ってから、いざ始めようと思ったとき、何を揃えればよいのか迷いました。レザークラフトキットとかスターターセットなど、種類が多く、どれが良いのかわからなかったのを思い出します。
結局、「レザークラフトで何が出来るのか」を知る意味でも、数多くの道具が入ったセットを購入しました。
使わない道具もありましたが、「この道具で何をするのか」を知るとレザークラフトで何が出来るのかがわかります。
そういった意味ではセットで買ってみて良かったと思いますが、やはり必用なものだけ揃えて、作成する物によっては付け足していくといった方が良いかと思います。
こういったセットで揃えるのは、ゴルフでいったらドライバーからパターまで揃ったクラブセットみたいなもの。ある程度上達していくと、パターはオデッセイの・・・、ドライバーはテーラーメイドの・・・といったように自分にあったものを個別に揃えるようになります。
レザークラフトも同じで、道具にもこだわりを持つようになってきますよ。
最初は必用最低限な道具を揃えて、作品によって必用なものを付け足していくといった方が良いと思います。
本当に必用なものとは?
では最低限の必用なものとはなんでしょうか。
例えば、このようなパスケースを作るとします。
このパスケースを作るのに、必用な道具を考えてみますね。
革
もちろんレザークラフトですから素材となる革は絶対ですね。
糸
レザークラフトで使う糸はいくつかの種類がありますが、蝋引きした糸を使うことが多いです。
針
合わせ縫いすることが多いから最低2本必用かな。レザークラフトの糸はやや太めです。
カッティングマット
革をカットしたり作業台みたいな役割になってます。
革包丁
レザークラフト専用の革包丁ですが、薄い革ならカッターの方が扱いやすいかもしれません。
定規
革包丁やカッターで革を切るときに使いますので絶対に金属製がオススメ。
ボンド
革を縫い合わせる前の仮止めなどにも使います。
菱目打ち
革を縫い合わせるときにひし形に針穴を開ける道具です。
ハンマー
菱目打ちなどを打ち付けるときに使います。
ゴム板
菱目打ちを打つときはこのゴム板の上で
ディバイダー
菱目打ちの穴を打つときのガイドラインを引きます。
コバ処理剤
革のウラ面や側面のケバ立ちを抑えるフノリのようなもの。
スリッカー
コバ処理剤を塗って磨き上げる道具
大体、このくらいかな。並べてみると こんな感じになります。
実際にパスケースを制作してみると・・
- まず、カッティングマットの上で定規と革包丁で革を裁断
- 革のウラ面と側面をコバ処理剤で磨く
- ボンドで仮止めしてディバイダーで針穴のガイドラインを引く
- ガイドラインに沿って、ゴム板の上でハンマーと菱目打ちで針穴を開ける
- 針と糸で縫い合わせる
- 側面などにコバ処理剤を塗ってスリッカーで磨いて仕上げ
といった感じですね。
パスケースを例にしましたが、例えば次にサイフを作るとなれば、パスケースで使った道具で十分です。小銭入れをファスナーにするならファスナーを、ボタン止にするならホックを追加するだけで済みます。
全部揃えると金額はいくらになる?
実際に、いままで紹介した道具を揃えるといくらの出費になるでしょうか。
楽天などに出店している「レザークラフト材料専門店 ぱれっと」で調べてみました。
糸
手縫いロウビキ糸 20m[クラフト社] | |
針
手縫針 丸針 細 5本 [クラフト社] | |
カッティングマット
カッティングマット A3サイズ 450×300mm[協進エル] | |
革包丁
特選革包丁 36mm巾[協進エル] レザークラフト工具 革包丁 | |
定規
センチ曲尺[クラフト社] レザークラフト工具 定規・計測 | |
ボンド
G17ボンド 中 50ml[クラフト社] | |
菱目打ち
プロ菱目打 | |
ハンマー
木槌 タイコ[クラフト社] | |
ゴム板
ゴム板 小 22×15×2cm[クラフト社] | |
ディバイダー
ディバイダー 15cm [クラフト社] | |
コバ処理剤
トコフィニッシュ 80ml[クラフト社] | |
スリッカー
コーンスリッカー 15cm [協進エル] |
例にあげた道具を全て揃えると14,096円となります。ちょっと高いかも。
先にあげた12点のうち、ボンドや定規、カッターなどは、レザークラフト専用でなくとも、100円ショップの物で代用出来るものもあります。
僕もハンマー・カッター・ボンド・定規などは100円ショップで買ってます。
例えば、カッティングマット・定規・ボンド・ハンマーを100円ショップのもので代用して、革包丁を100円ショップのカッターにすると・・・
8,478円となります。
他の道具もピンキリで、安いものを探せば結構あります。
例えばスリッカーなんかamazonで見るとこんな安いものもあります
もちろんチャイナ製で、利益があるのか無いのか・・・。僕は絶対オススメしませんが、ピンキリといったのは、こういった物もあるからです。
道具は長く使うものですので、価格よりも質の良いものを選んだほうが良いです。絶対にそう思います。
なかでも、菱目打ちは価格無視で良いものを選ぶことをオススメします。
以上、レザークラフトを始めるときに最低必用な道具を思いつくまま紹介しました。これからレザークラフトを始める方の参考になればと思います。