今やキャッシュレス時代と言われるように、買い物の支払いなど、カードやスマホアプリで済ませることの方が多くなりました。
スマホとカードを持っていれば大抵の支払いは済むのですが、僕なんかはまだ不安があって少ないながらお札は持って出かけるタイプです。
夏も近づき、なるべくならポケットに入れても目立たない財布ということで、以前から気にかけていた『マネークリップウォレット』を作ってみました。
市販のマネークリップウォレットを見てるので大体の形状は把握できています。あとはサイズ。とはいっても、お札とカードのサイズは決まっているので、それに合わせればおおよそのサイズは決まってきます。
使用した革は、外装が1.5mm厚のヌメ革でエンジ色に染めたもの、裏打ちにアメ豚を使用しています。内装は1mm厚で外装同様にアメ豚を裏打ちに使用しました。
両サイドにカードが2枚づつの計4枚、裏のポケットに領収書などが入ります。結構な収納力があり、普段使いでも十分使えます。
左のカードホルダーの下に小さなポケットをつけました。クリップでお札を挟んだ時に左下の角を納めようかと思いましたが、これは無い方が良かったと思います。
あと、PASMOなどの交通カードを入れるように外装にカードポケットをつけましたが、パンツのポケットからの出し入れ時に、ちょっと引っかかるんですね。これも無い方がよかったです。
型紙を作る時にちょっと迷ったのが、クリップ部分の外装。
クリップをつけてから菱目を打つのは無理があるので、先に菱目を打っておくのですが、その縫い代の幅をどう決めるか。
クリップの直径が5mmなので、円周にすると
5x3.14で15.7mm。
外装が1.5mm厚と裏打ちが0.5mmで計2mm厚ですから、クリップの円周から一回り(1mm)大きくすると直径が7mmで、
7x3.14で円周が約22mm。
この一回り1mmというのは、2mm厚で包むようになるわけですから革の外側は伸びる、内側は縮むと考えて中間をとったわけです。(点線部分)
画像は2mm厚の革でクリップを包んだイメージです。多少の遊びを含めると、おおよそ22mm強になるかと思います。
このように計算して22mmほどの間隔で菱目を打っておけばよいかと結論したわけです。
間隔が小さくてクリップが収まらないよりは、多少大きく取っておけば、革を足したりして後で調整できますからね。
なかなか良く出来たとは思いますが、今後改善できる点としては・・・
外装のカードポケットは不要
左カード下のポケットも不要
あとは、カードホルダーをスリット式にすれば、かなりスリムになるのではと思います。
ポケットなどの余分なパーツを取り付けたため、予想以上の厚みになりましたが改善点がはっきりしたので、型紙を見直して仕上げていきたいと思います。