以前につくったエムピウミッレフォッリ風のスクエア型のウォレット
結構いい感じにできているのですが、使っているうちにちょっとした不満も。
もう少し薄くならないかとか、カードケースが深めで取り出しにくいとか実際のミッレフォッリはどうかわかりませんが・・
多くの方に型紙を贈って、仕上がり画像を送っていただき、改良のヒントやアドバイスをいただいたので、それを参考に型紙を見直して改良版として作成してみました

1つ目の改良点としてはボックス型のコインケースを蛇腹マチに変更したこと
以前のボックス型のコインケースの場合だと結構厚みが出るし、開いた時に、まれにコインが飛び出ていることがありました。
最近では小銭を使うことも少ないし、カードやペイアプリでの支払いから釣銭を受け取ることもめっきり少なくなりましたので、コインをいれなくともレシートやクーポン券などを入れられる、こちらのタイプにしました。厚みもおさえられます。

もうひとつは深くて取り出しにくかったカードケースの改良。
諸先輩からのアドバイスでかなり使いやすいカードケースになりました

収納力もかなりアップしています。

アドバイスやヒントをいただいた方、作品を拝見させていただいた方にはお礼の意味もこめてこの型紙を贈りましたが、すでに製作に挑戦された方から、「作成手順を考えないとあとあと取返しのつかないことにもなる」とのご連絡もありましたので、今回は1から作成手順を紹介します。
エムピウミッレフォッリエ(改)の作り方 外装
外装に用意したのは栃木レザーのキャメル色1.2mm厚と裏張りをするアメ豚0.5mm厚、それとマグネットホック。
お札を縦に滑り込ませる仕様なので、何かしらの裏張りをして滑りを良くしておく方がいいです。
外装を1mm厚くらいの薄目の革を使う場合、裏うちに0.5mm厚のアメ豚等にして4辺に芯材を挟むという方法もいい感じになります。

(1)銀面から型紙にそって罫書きます。その際マグネットホックの位置に針穴が通る穴をあけておきます。(赤丸)

(2)裏返して、先ほど針穴を開けた位置に針を通します。これによって銀面の丁度裏に型紙が置かれたことになります

(3)床面に銀ペンで罫書いて、芯材を張る位置に印をつけておきます
型紙を外すとこのようになります。

(4)余分な革をカットして、銀面からマグネットホックの牝を取り付けます

(5)再び床面にして芯材をはります。

(6)芯材の上からアメ豚をはります

(7)アメ豚を張った後、余分な部分をカットして周囲のコバを整え、周囲全体に菱目を打っておきます。
組み立て後にはコバ処理できないので、カードホルダー側のコバだけ縫い合わせてしまいます

(8)フラップ革にマグネットホックの牡パーツを取りけます。

(9)最後にコバ処理をします。組み立ててからできない箇所がいくつかあるので、コバ処理は入念にした方がいいです。

外装はこれで完成です。次はカードホルダーの作成