知人に頼まれて、スマホショルダーを試行錯誤で作っているのですが、以前に作ったスマホショルダーを改良しているところです。
これはこれで良かったのですが、フラップを付けたことで、サイズによっては収まらないスマホもありました。
今回は、殆どのスマホが収まるように改良、といってもフラップをなくしただけですが・・作ってみました。
簡単にいってしまえば、このような型紙から横幅を変更するだけです。(スマホのサイズによっては縦幅も変更)
製作手順
準備
全パーツの型紙はこのようになります。
ヌメ革とマヤショルダーのツートンカラーで作ります。(「ヌメ革x2」はx1 )
マヤショルダーもヌメ革も1mm厚。ピッグスエードは0.5mm厚を使用します。
ピッグスエードについて
ピッグスエードについて問い合わせがあったので、自分の覚書としても、ここで記載しておこうと思います。
僕も以前にピッグスエードの表裏について疑問に思ったので、革屋さんに問い合わせたことがあります。
ピッグスエードでは、ツルツルした方が吟面で、起毛した面が床面となるようです。僕も以前は、ここが「?」と思っていたところ。
例えば、ピッグスエードをメガネケースの内装に使う場合、外装の革の床面に張り合わせる場合、起毛した床面を張り合わせるのか?と。
実際には、起毛した床面を表にして使うのが一般的で、メガネケースなどの裏打ちに使う場合は、起毛したスエード面が表になるよう張り合わせるのが正解ということでした。
各パーツの作製
①まずは、型紙にそって革を切り出し
②とりあえずショルダーベルトなどを取り付けるパーツを作っておきます。帯の幅はDカンの内径にあわせて。
③コバなどを処理したら外装になるパーツに縫い合わせます。今回はツートンカラーのデザインですから、それぞれ色違いのパーツを取り付けます。
④次に外装パーツにピッグスエードを張り合わせます。
先に記載したピッグスエードの表裏に注意して、まずは、外装の吟面(表面)になる部分だけ。
⑤双方の外装にピッグスエードのヘリ返しになる部分を取り付けたところ。
⑥このヘリ返し部分を隠す意味でもある、カバーパーツを縫い合わせます。
左が床面、右が吟面。
この順番が大事で、これで内装部分にあたるピッグスエードを張り合わせると縫い代が隠れます。
ここでピッグスエードを張り合わせる時に、間にボンテックスなどの芯材を入れると、しっかりしたケースに仕上がります。(ボンテックスがない場合は厚紙で代用も可)
このようにピッグスエードを表面にヘリ返すのは非常にいいアイデアです。ペンケースやメガネケースでも応用できそうです。
⑧ヌメ革の外装パーツにポケットを仮止めします。
⑨あとは、2枚を合わせるだけ。ここはゴムのりを使う方がいいです。
仕上げ
⑩最後に縫い合わせて、コバ処理をすれば完成となります。
同様にキャメル色でも作ってみました。
ショルダーストラップは色に合わせてお好きなものに。
是非おためしを!