馬蹄形コインケースの作成
馬蹄形コインケースを作ってみました
「キャッシュレス時代に今更コインケース?」
と思うかもしれませんが、最近では硬貨の取り扱いに手数料がかかるようになったんですね。
ゆうちょなどはATMで硬貨を払い戻すと110円、預け入れると25枚まで110円、50枚まで220円・・など。
1円玉25枚預けるのに110円払うという、恐ろしい世の中になったものだと思いますよ。
それじゃ、家に溜まってる小銭はどうするかとなって、それならスーパーやセブンイレブンなどのセルフレジでどんどん使ってしまおうと。
そこで小銭も出し入れが抜群に使いやすい馬蹄形コインケースとなったわけです。
馬蹄形コインケースは、恐れ多くも僕がレザークラフトを始めたころに作ったことがあります。馬蹄形コインケースの難易度も、さらにはコバ磨きも駒合わせもわからない頃ですが、なんとか形にはなりました。
今思えば、よくこんなものを作れたな~といった感じです。
そのときの型紙を捜したのですがどうしても見当たらない。
馬蹄形コインケースの型紙など公開しているところなど無いので、確かに自分で型紙を製図したはずですが、やはり無い。
しかたないので、最初からJWCADで型紙を作ってみました。
形状と型紙の作成
型紙を作る際に悩んだのが馬蹄形の形。U字のストレートの形も見受けられますが、少し絞った形状の方が馬蹄のイメージにピッタリするんですね。
机上の理論というか、革の厚みを考慮して計算上のサイズで型紙を作りましたが、おおむね上手く出来たと思います。
ちょっとおかしいですよね。『違和感を捜せ!』のようなクイズになりそうですが、引き手を反対側につけてしまいました。
次回用に改善点
U字型を絞ったせいかもしれませんが、やや内マチの両サイドに負荷がかかっているようで、内洞がすこし窪んでいるのがわかります。
このあたりの微調整が必要になるかと思います。ほんのコンマ数ミリの調整ですが、このあたりが計算だけでは上手くいかない点なのでしょうね。
あとは、駒合わせ縫いの精度を上げることですかね。ちょっと縫い目が乱れたところもありますから。
使用した革について
今回は全て1.5mm厚のヌメ革を使用。オイルダイの茶で染色してからレザーフィックスで
仕上げました。
馬蹄形コインケースは、閉じた時に「シュッ!」?と空気が抜ける音がするのですが、レ
ザーフィックスを塗ったからか、「キュッ!」という感じになるんですね。これが良かっ
たのか悪かったのか、使い込んでみないとわかりませんね。
今回、いろいろ問題点もわかってきたので、改めて馬蹄形コインケースの研究をしてみよ
うと思います。
追加
いろいろ調整して作ってみましたが、上手く調整出来たと思えば取っ手を付け忘れてたり、ほんの数ミリ高さが違ったりとか・・・ホント難しいですね。