レザークラフトの技法のひとつに「ウェットフォーミング」があります。
革をこういった立体的な形に成形するものですが・・・
本来、立体成形するためには、その形になるように木型を作るのですが、これが結構な手間がかかります
木材を加工するには「やすり」や「ドリル」、「のこぎり」など、木工技術のある方なら簡単なのかもしれませんが、素人にはちょっと手間がかかりすぎです。
一つの型から何個も作品をつくっていくなら挑戦したくもなりますが、ほんの数個の作品のために木型を作るというのはなかなか難しいような気がします。
そこで、木材より簡単に加工ができる、スチレンボードを使ったウェットフォーミングです。
発泡スチロールのボードで、「スチレンボード」とか「スチールボード」とか、いろいろ呼び名があるようですが、ホームセンターなどで「発泡スチロールのボード」とかで聞くと案内してくれます。
片面にシールのようにのり面があるタイプもあり、僕の場合、このように紙やすりを張ってコバ仕上げなどに使っています
スチレンボードを使った型作りは以前にも紹介しています。
レザークラフトの木型絞り 簡単な木型の作り方 - Hiro Leather Craft
ヌメ革生成りで木型絞りの1本差しのペンケースを作る - Hiro Leather Craft
以前にも、このようにスチレンボードを使ったウェットフォーミングを紹介しましたが、やはりボードの性質上、耐久性がいまいち。何度か行っていくと角が丸くなってきたりします。
大抵は、凹型の革を絞る部分の角が丸くなってくるんですね。
そこで、今回はその凹型の補強をするというもの
凸型はそのままでも、凹型に下敷きのようなプラスチックを張るというアイデア。
プラスチックですからカッターでも切り抜けますし、紙やすりでの整形も楽に行えます
プラスチックの型を張った面を下にして、家庭にあるクリップなどで止めて乾燥を待ちます
乾燥して開けてみると・・・
これがかなり良いです。絞った部分にもシワもなく綺麗にできるんですね。
本来の木材で作った木型にも、こういったプラスチックの枠を張ると良いかもしれませんね。