レザクラCADの【目打ち】について解説します
レザクラCADの目打ち
駒合わせ縫いや革を張り合わせたときのサイズ調整など、型紙に目打ちのポイントを入れておくと便利です。
レザクラCADの場合、菱目の形のポイントが打てるのでわかりやすいです

目打ちの書き方
基本的な目打ちの書き方です。
ます、このような四角形の図形に目打ちを入れるとき

【オフセット】を選択して幅を指定(ここでは3mm)複線を書きます

【目打ち】を選択し、ポップアップから菱目のピッチを指定
次に「上辺とオフセットで描いた線の交点①」をクリックして、マウスポインターを下にずらして、線の色が変わったら「下辺とオフセットで描いた線の交点②」をクリック

これで目打ちポイントが描けます。

この時のオプションとして『可変ピッチ』と『固定ピッチ』のどちらかを選択します。
可変ピッチは指定したラインに均等幅で目打ちポイントを描きます

対して、固定ピッチは指定した菱目のピッチ幅で描いていきます。

この場合、50mmのラインに4mmピッチで打っていくので下の菱目幅がそわなくなっています。
JW-CADでいうところの『分割』のような機能です。
「等間隔で分割するか、幅を指定して分割するか」ですね
ではどのように「可変ピッチ」と「固定ピッチ」の使い分けをしていくのか
簡単な例をひとつ
このような形のカードケースの型紙を作る場合

4mmピッチの菱目打ちを使う場合です
まず、カードケースの土台の内側に【オフセット】で3mm程度の目打ちラインを引きます①。
次に【距離目印】を選択し、目打ちラインと面取りした曲線の接点(A) から72mm(4mmの倍数)のところに印を打ちます。右側も同様に、こちらは60mm地点。どちらも4mmの倍数にします。

次に、カードケースの前胴の上辺にあたる位置をペジェ曲線などで書きます(面倒なら直線でもいいです)

前胴のコバをまたいで縫うので、距離指定したポイントの1mmほど下がいいですね

前胴の取り付け位置が決まったら目打ちポイントを書いていきます
【目打ち】を選択し、固定ピッチにチェックを入れます
次に、先ほど打った前胴の1mmほど上の目印①をクリックして、目打ちラインと面取りの接点②でクリック(線の色が変化します)
右側も同様に行います

これで、左右の縦ラインの目打ちは4mmピッチのそろった綺麗なラインができます

下のラインも菱目ポイントをいれていきます
実際の長さは54mm。4mmの倍数ではないので、こちらは可変ピッチに切り替えて

これで左右対称の綺麗な菱目ライン引けます

あとは余計な線を【トリミング】で消去していけばこのように。

複写して前胴と分ければ立派な型紙が完成します

追記
目打ちについてもう一つ便利な機能が見つかりました
一旦目打ちを入れたが微調整などで修正したい時に便利です
目打ちをすべて消去したい場合、【選択】から目打ちのラインをクリックして選択状態にします

そこで右クリック。メニューから『選択された線上の目打ちを削除』を選択

これで目打ちポイントだけが削除されます
