作成手順と型紙

レンマのマリスコ風2つ折りサイフと型紙

以前、知り合いから「財布は1年ごとに変えた方がいい」と言われたことがあります。同じ財布を長く使うとお金が回らないということです。

そのせいか、僕もサイフを頻繁に変えています。出先や用途によって使い分けるため、5種類くらいの財布を使い分けています。

そろそろ、また新しい財布をと思っていたら、ちょっと珍しい形のサイフが目に留まりました。

レンマというメーカーのマリスコというサイフ。結構有名らしいです。

お札を縦に入れるし、2つ折りサイフにしてはカードポケットが横向き。結構コンパクトながら収納力が高く、今のキャッシュレス時代に合いそうな感じです。レザーは吟擦りのブエブロレザーを使用しているようです。

実際に手に取ったことはないのですが、ショップの写真などから作りを想像して型紙を作ってみました。

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準備

全てヌメ革を使用。外装は1.5mm厚でローパスバチックで黒に染めて、その他の内装パーツは1mm厚を使用しています。内装のヌメ革は「Collonil コロニル 1909」で軽く下処理を。芯材はボンテックスの0.5mm厚を使用ました。
コバは全てダークブラウンのEdgeKoteで仕上げてあります。

左右にコインケースとカードホルダーの土台を配置。カードホルダーは3つ。コインケースはやや浅めにつくりました。これはコインを取り出しやすいようにということもありますが、最近は小銭を持つことも使う事も少なくなってきたため。

外装の裏打ちには、0.5mm厚のアメ豚をはっています。これはお札を収納する時に、滑りやすくするためです。

やはり床面をしっかり磨いておいても長く使っているうちにガサついてきますからね

「ホックは雄雌をどちら側に?」と考えましたが、どちらでもよいかなと。

カード側のホックには土台をつけています。これは、ホックの後ろ、金属部分がカードに触れないようにするため。

コインケースのフラップ側にホック後ろの金属部分が見えてますが、うっかり付け忘れていたのを後付けしたためです。本来はフラップの外側にとりつけてから、内張りを付けます。

カードホルダーは3つですが、左右の土台の下にもカード等を収納できます。

お札はこのように縦方向に入れることになります。カードホルダーの下でも入れられます。

この収納時のお札のスベリのためにアメ豚を張っています。

カードを4枚、お札を5~6枚収納するとこのような感じです。コインケースの土台の下にお札を差し込んで折り返したところをコインケースのフラップで閉じるようになります。

コインケースの内側って小銭を入れると結構よごれるんですよね。次回はアメ豚などで裏打ちした方がよいかもしれませんね。

このお札の収納具合をみると、もうすこし幅をせばめられるかと思いますが、カードの横幅を優先しますから、これがミニマル化の限度でしょうか。

しっかりした作りになっていますが、閉じたときが想像より厚めになったかと思います。

外装を1.5mm厚でつくっていますが、内装と同じように1mm厚くらいにして、裏打ちのアメ豚の間に芯材を入れる方が良かったかなと思います。

実際に出かけるときに使ってみると、結構使い勝ってがよかったです。

2つ折りサイフですが、閉じたときにホックで止められると安心感もあります。なによりジーンズなどの後ろポケットにジャストサイズ。

ぜひお試しを。

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